CYP3A阻害薬とCYP3A誘導薬について

CYP3A阻害薬

CYP3A阻害薬は、CYP3A酵素の働きを阻害する薬剤であり、他の薬剤の効果を増強することがあります。代表的な薬剤には以下のものが含まれます:

  • イトラコナゾール(イトリゾール®)
  • リトナビル(ノービア®)
  • フルコナゾール
  • クラリスロマイシン(クラリス®)
  • シクロスポリン(ネオーラル®)

CYP3A誘導薬

CYP3A誘導薬は、CYP3A酵素の活性を高め、他の薬剤の効果を減弱させる可能性がある薬剤です。主な例は次の通りです:

  • リファンピシン(リファジン®)
  • カルバマゼピン(テグレトール®)
  • フェニトイン(アレビアチン®、ビタントール®)

注意が必要な薬剤

CYP3A阻害や誘導によって作用が増強または減弱される薬剤として、プレドニン、ウパダシチニブ、アプレミラストなどが挙げられます。これらの薬剤は、併用に注意が必要です。

併用禁忌・併用注意薬

いくつかの薬剤は、併用時に厳重な注意が求められます。たとえば、バリシチニブ(オルミエント®)やプロベネシド併用時には用量調整が必要です。また、他の薬剤についても、CYP酵素を阻害または誘導する薬剤との併用は効果に影響を及ぼすため、医療従事者との相談が推奨されます。

この情報は、薬剤選択や併用薬の管理において重要です。


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