脊柱側弯症(せきちゅうそくわんしょう)は、成長期に背骨が左右に曲がる病気です。よく「成長が止まると側弯症は進行しなくなる」と言われますが、これは必ずしも正しいわけではありません。確かに、成長期に進行する側弯症が多い一方で、成長が止まると多くの場合、急速な悪化は止まることが多いです。しかし、成人になってからも進行するケースがあるため、注意が必要です。
側弯症の進行について
側弯症は、背骨の曲がりの角度が10度以上であれば診断され、20度以上であれば治療が必要とされることが多いです。成長期に急激に進行することがあり、特に思春期の急成長期に症状が悪化しやすいです。
成長が止まると、一般的には曲がりの進行が止まることが期待されますが、カーブの大きさや種類によっては、成長停止後もゆっくり進行することがあります。特に、カーブが40度以上の場合は、成人になってからも進行するリスクがあるとされています。
成長停止後も進行するリスク要因
- カーブの大きさ:40度以上の大きなカーブは、成長が止まっても進行する可能性があります。
- 側弯の種類:特定のタイプの側弯症(例:神経筋性側弯症)は、成長が止まった後でも進行しやすいです。
- 生活習慣や姿勢:成人になっても悪い姿勢や運動不足が影響し、曲がりが進行することもあります。
まとめ
成長が止まると側弯症の進行が止まることが多いですが、全てのケースで悪化が完全に止まるわけではありません。特に、カーブが大きい場合や特定のタイプの側弯症では、成長後も進行する可能性があるため、定期的な検診が推奨されます。